Graasp(1)とは,EUで開発された学習プラットフォームです.近年のGraaspは,2012年~2016年のGo-labプロジェクト(2)や2017年から始まったNext-Lab プロジェクト(3)において,初等中等対象の科学技術教育用オンラインコンテンツ(コース)を,教員が共同開発・共有するためのオーサリング環境として利用されています.
しかし,もともとは2009年~2013年のROLEプロジェクト(4)において,学習者自身が自分の学習環境を作り込むためのプラットフォームとして開発されました.そもそもシステム名は「grasping resources, apps, activity spaces, and people」に由来しており,さまざまなリソース,アプリケーション,活動,スペース(活動する場),そして人々を,一挙につかみ取ることができるというイメージが伺えます.
EU以外ではあまり利用されていないプラットフォームですが,面白い設計思想で開発されています.個人的なイメージは,Learning Management System+eポートフォリオシステム,という感じです.
本サイトでは,Grassp関連情報を日本語で紹介していきます.
<参考文献>
- Graasp: http://graasp.eu/
- Go-lab: https://www.golabz.eu/
- Next-Lab Project: https://nextlab.golabz.eu/
- Kroop, S., Mikroyannidis, A. and Wolpers, M. (Eds.), Responsive Open Learning Environments: Outcomes of Research from the ROLE Project. 2015
https://www.springer.com/gb/book/9783319023984
(参照2019.6.14)
<サイト管理者>
高橋暁子(徳島大学高等教育研究センター)
atakahashiあっとtokushima-u.ac.jp